バランスがよく、スッキリとした酸味が特徴であるラテンアメリカの珈琲。
(3大生産地の珈琲豆の特徴はこちら。)
そこからさらに南米、中米と分けられますが、
南米では最大の生産国であるブラジル、コロンビア、ボリビア、ペルー、エクアドルなどが生産国です。
中米ではパナマ、コスタリカ、ニカラグア、ホンジュラス、エルサルバドル、グアテマラが生産国となっています。
本記事では、ブラジル、コロンビアの特徴についてまとめました!
ブラジル
ブラジルは世界最大の生産国としても有名です。
アラビカ種が7割程度、3割がロブスタ種で、ロブスタ種は国内で消費されるようです。
大規模農園で大型機械で一気に収穫しています。
逆にブラジルとは違い、中米のコーヒーは山の斜面にコーヒー農園が位置しており機械での大量収穫は難しいようですね。
ブラジルは収穫効率の面から見ても効率的でコストパフォーマンスの高い珈琲が多いということも特徴の一つです。
標高が高い場所で収穫した珈琲豆は酸味が出やすいと言われている為、標高が高くない場所で収穫されるブラジルの珈琲は苦味やコクが特徴的な珈琲となっているようです。
コーヒー豆の精製方法は、収穫後にそのまま天日干しするナチュラルや、ブラジルのセラード地区で開発果肉除去機にかけた後に乾燥させるパルプドナチュラルといった製法が一般的です。セラード地区は、機械化が進んだ大規模農園が多く、代表的なコーヒー産地となっています。
ナチュラル製法では香りが深まると言われており、ナッツ、カカオ、キャラメルのような香ばしさがあると表現されることもあります。
ブラジルのサンパウロ州にあるサントス港にはブラジル国内の多くの珈琲豆が集まり、サントス港から輸出されたものを、ブラジルサントスと呼びます。
生産量が多く、安価な為、ブレンド珈琲に用いられます。
等級は、300g中の欠点豆の割合、カッピングの味などを総合的に判断して、NO.2が最高品質で、NO.8まで格付けされています。
コロンビア
コロンビアは南米の北端にある国です。
アンデス山脈の麓に珈琲農園もあり、珈琲豆を栽培する条件が揃っていると言われています。
生産量は世界第3位となります。
飲みやすい珈琲が多く、ウォッシュドという精製法で作られますが、パルプドナチュラルの精製法も増えているようです。
等級は豆のサイズ(スクリーンサイズ)で決まります。
スクリーンサイズ16や通常の珈琲の種子が2つではなく、種子1つとしか入っていない実(ピーベリー)がスペシャリティ珈琲として認定されているそうです。
小規模な農園が多く、斜面が多い為、手摘みによって収穫されます。
エメラルドマウンテンなんかは日本でもよく聞く名前ですね!
アラビカ種の取り扱いのみで、ティピカ、カスティージョ、ブルボン、カトゥーラなどは品種として有名です。特に、カスティージョは品種改良を重ねてメインで栽培されるようになっています。
特に、北部と南部と中部で、標高や天気などにより特徴が分かれています。
コロンビア 北部
標高1,000m〜1,300mと標高が低く、気温は高く日照時間も長め。
標高が低いので、優しい酸味とナッツのようなコク、チョコレートのような香りが特徴となります。
マグダレナ、サンタンデール、カサナレという生産地域が有名です。
コロンビア 中部
1,300m〜1,700mで、雨季と乾季があり降水量や火山灰の土壌にも恵まれています。
フルーティな香り、酸味とコクのバランスが良いのが特徴です。
生産地域は、トリマ、アンティオキア、カルダス、クンディナマルカ、リサラルダ、キンディオなどがあります。
コロンビア 南部
赤道に近く、1,800mを超える標高の高さと低い気温で、キレのある酸味、柑橘系の香りが特徴です。
ナリーニョ、ウィラ、カウラなどがあります。
北部と南部で土地の特徴が真逆なのが面白いですね!
珈琲屋さんに入ったら必ず目にするブラジルとコロンビアですが、このように特徴を捉えて選べると面白いですね!
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