珈琲豆を精製するのに様々な処理方法があります。
今回触れるのは、パルプドナチュラルと呼ばれる、ミューシレージ(果肉)をあえて残す精製方法について。
この少しというのが非常に重要で、どのくらい残すかによって、呼ばれ方が変わってきます。
英語のミューシレージ(Mucilage)はスペイン語で、ミエル(Miel)と言います。スペイン語でハチミツの意味を持ち、珈琲にほのかな甘みを与えることから、ハニープロセスとも呼ばれます。
珈琲屋さんに行くと、ハニー精法なんて書かれていることもありますね。
そして、ミューシレージ(果肉)を残す割合によって珈琲を抽出した際に非常に面白い味の変化が生まれます。
奥が深いですね(笑)
ただ、この処理の違いを知ることで自分の好きな精製方法を知ることができますね!
以下に記載するのは大体の目安で、産地の違いによって、若干の違いはあります。
ナチュラルプロセス
果肉を全て残して乾燥、約一ヶ月かけて水分含水率が10% 程度になるまで乾燥します。
特徴は、甘さ、フルーティ、舌触りの良さと言われています。
浅煎りで使用されることが多く酸味も特徴です。
センターカットと呼ばれる、真ん中の切れ込みのような部分はミューシレージが多いほど黒くなる傾向があります。
主に水資源が豊かではない生産地で取られる精製方法となります。
ブラックハニープロセス
糖度の高いミューシレージを50%以上を残して乾燥。
レッドハニープロセスとの違い、乾燥を長期一ヶ月から一ヶ月半かけます。
ナチュラルプロセスに近いフルーティな味わいと、発酵の香りが出てくることもあるのが特徴。
レッドハニープロセス
ミューシレージを50%以上を残して乾燥。
ブラックハニープロセスと違い、乾燥は短期で20日程度となります。
イオローハニープロセスと比べて豊かなフレーバー、明るい酸味が特徴です。
イエローハニープロセス
ミューシレージを約25%の状態で乾燥。
上記のプロセスよりも少ない果肉を残して乾燥します。
味の特徴としては、酸味が抑えられておりウォッシュドと同じようなバランスが良くクリーンな味わいが特徴です。
珈琲初心者の方は、まずはイエローハニーからが良いのではないでしょうか。
まとめ
上記精製方法の特徴をまとめてみると、ミューシレージが残ることにより、珈琲を抽出した際に、爽やかな酸味、ほのかな甘み、フルーティーさなど複雑な味わいを与えます。
逆にミューシレージが取り除かれるほど、酸味が抑えられ、クリアで雑味のない味に仕上がって行くということです。
また、ブラックハニープロセスとレッドハニープロセスに関しては、主に、乾燥日数の違いで、味わいに変化が出てくるようですね。
良し悪しを決めるものではなく、好みによる違いですので、お好きな珈琲を探すヒントになれば!
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