小さな珈琲屋、弱者の戦い方

▪️珈琲を少し楽しく

ありがたいことに、オープンして半年やってこれました。

8月はコロナ感染の影響で営業が13日しかできず、大打撃、

それでも小さな珈琲屋なのでどうにかこうにかやっていけております。

夏はアイスコーヒーの豆焼きすぎて、他の珈琲をほとんど焼いてません。

あ、「焙煎」て書くと、なんか凄腕の焙煎士っぽい感じになるので、「焼く」って書いてます。

さて、ここまで読まれて、少しでも違和感を覚えた珈琲怪物の方々、

来るべき場所を間違えております。

ここでは、たった半年の珈琲屋の店主のただの日記の場であります。

では、気を取り直して。

巷では(主にTwitterでは)、ドリップや焙煎の理論が活発に議論されており、凄いこだわりを持った珈琲の怪物達がわんさかいる業界だと感じています。

そんな怪物だらけの業界に自営で足を突っ込んでしまったわけですから、その抗争に巻き込まれたら、一瞬で消されてしまうわけです。

ひっそりとニッチなことをやって細々と生き延びています。

ニッチとは、何をやってるかと言いますと、オーダーを受けてから焙煎をしています。

大きくなればなるほど、お客さん集中しますから、大型の焙煎機で焼き置きしておかなければ、

なかなか経営は成立しませんよね。

オーダー毎の少量焙煎は「めちゃくちゃ効率が悪い」わけです。

その「めちゃくちゃな効率の悪さ」と引き換えに、「鮮度」を手に入れています。

クラピカの制約と誓約みたいなもんです。

小さな珈琲屋ですから、大量に売らなくても、やっていけるわけです。

豆の熟成は?

と思われるかもしれません。

例えば、一週間の熟成を取ったとしましょう。

楽しめるのは、7日目(熟成期間は様々な意見が割れる為、言及しません)からですね。

この場合、1日目から6日目の珈琲は楽しめないわけです。

僕の珈琲は、焙煎後から味わえるので、「味の変化」を存分に楽しめるのが特徴です。

焙煎翌日の味がお好きな方もいます。

「あ、2日目味が変わったな」、とか、「1週間後に飲むとまた違った味わいになったな」、などなど。

そういった体験も一つの付加価値だと思っています。

今回は少し寝かしてみよう、とか、いろいろな楽しみ方ができます。

他の大手珈琲屋さんには非効率的すぎてできないことを細々とやっております。

お店で提供する珈琲も、基本的には100gずつ毎日ちょこちょこ焼いて鮮度を大切にしています。

そして、目の前で焙煎した「焼きたての珈琲を家で飲むという贅沢」を僕は提供していきたいと思います。

いよいよ、珈琲が美味しい季節になってきました。本日はこれにて。

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